1221 「速いものは、美しい」最終回
神秘的な儚さ 村上龍
最終回は、有馬記念史に復活のヒーローとして輝くオグリキャップ。
芦毛の怪物が武豊に導かれるように、坂を駆け上がってくるシーンを、
今でも思い出すことができる。
それから場内に巻き起こった、オグリコール。
天皇賞でジャパンカップで惨敗したオグリが、なぜこのレースで奇跡の走りを見せたのか?
誰にもわからないそうだ。
今年、神秘的な儚さの走りを見せることができる馬は・・・
池江調教師がオルフェーブルの調教が終わった後、80%のできは保っている。と言っていた。
80%でも大丈夫なのか?
それは凱旋門賞2着馬に失礼な疑問なのか。
桜で始まり、雪で散る。今年、疾駆した馬たちの思い出がファンに語られることを願い、
「速いものは、美しい」2013年のシリーズ広告が終了した。