Fine Stage

4.28 村上 龍「速いものは、美しい」



皆さんすでに、目にした方も多いとは思うが、
皐月賞から東スポの金曜日版で掲載されているJRAの春のG1シリーズの広告。
村上 龍氏によるエッセイが読み切りで仕上がっている。
皐月賞の第1回は導入的な話と、ハイセイコーが登場する時代背景にスポットが当たっていたが、
第2回の天皇賞編は、「気まぐれジュージ」ことエリモジョージの話だった。


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この雨の天皇賞は、私も鮮明に覚えていて杉本節が冴え渡った放送だった。
森進一のというより拓郎の襟裳岬がはやっていて、
「何もない襟裳に春を告げた」このフレーズは印象に残っている人も多いのではないだろうか。
福永祐一君の親父さんが乗っていたと記憶している。
村上龍氏が競馬通なのかどうかは知らないが、新鮮な気分で読ませてもらっている。
創り手側のクオリティーも伝わり、およそ、東スポらしくない立派な新聞広告である。


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物語について、友人の脚本家は、ある人間が穴に落ちて這い上がる話と、
穴に落ちてそのまま死ぬ話、大きく分けてその2つしかないのだと言った。
いずれにしろ物語というのは、たとえラストがハッピーエンドであっても、
悩みや不安や苦難がなければはじまらないのである。
わたしたちは、自らの「物語」が楽しさや喜びばかりでないことを知っている。
だから、一瞬でも「物語」を忘れさせてくれる「速さ」に美しさを感じ、高揚を得るのだ。
4.13 物語がはじまる季節 村上龍より
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by finestable | 2013-04-28 05:56