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Fine Stage

12.07 中村勘三郎さん、やすらかに




歌舞伎座のこけら落とし公演を待たずに、中村勘三郎さんが逝ってしまった。
才能のある人ほど、速く逝ってしまう。
芸能界やマスコミの世界だけでなくても、東京中が歌舞伎ファンが嗚咽した。
幸運にも歌舞伎座で舞台を見れただけでも幸せだったかもしれない。
襲名披露講演などはチケットがとれなかったが、家内は歌舞伎座で官九郎の時代から観ている。
息子たちが大成するのを心待ちにしていくという。
わたしは、鹿児島県三島村の硫黄島での野外講演
「平家女護島(へいけにょごのしま)・俊寛」この公演が二度と観れないことに、
後悔とショックを感じております。


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中村勘三郎という名は江戸時代は知られていなかったが、親父さんが大名跡にしたという。
中小企業を大企業に育てた親父がいて、
未来を託されて息子が後を次いで世界企業にさせたようなものだった。
そして、長男の勘九郎、七の助、息子たちがその重責を背負って生きていく。
「中村屋!」新しい歌舞伎座講演に息子たちが出たら、声援を送りにいきたい。

写真は篠山紀信氏「写真力」から、中村勘三郎襲名披露口上姿のポスターより。
オープン媒体に使用されました。
勘三郎の世界観をニューヨークを背景にとらえた、見事な作品です。
故人をしのび、掲載させて頂きました。
by finestable | 2012-12-07 05:58 | 一般