0724 それでも僕は夢を見るー鉄拳
パタパタ漫画の不思議なキャラクターで、心のひだに感動を届ける「鉄拳」の絵本。
お話は水野敬也氏が書いている。
第一志望には受からなかった。
好きになった人には振り向いてもらえなかった。
やりたい仕事につくことはできなかった。
夢は、自分を励ましてくれたり、希望へと導いてくれたものだったのに、
絶望の背中には、夢を見た馬鹿な自分がいたことに気づいてしまう。
そして、いつか自分から夢を捨ててしまった・・・
40代、50代と歳を重ねて、いつしか老人となっていた。
絵本の中では、何もなし得なかった老人が、このまま死んでいくのはいやだと思い、
最後に自分の夢に、問いかけてみる。夢をあきらめたはずなのに・・・
夢は自分の「思い」で、自分のこころのなかにいる分身だった。と、この本は問いかけます。
夢も同じように老いていたのです。
死ぬ前に、生きた証を残したい。それが最後の夢だったのです。
by finestable
| 2014-07-24 05:06
| 一般