Fine Stage

7.05 野坂牧場さんを訪ねて



東静内の丘の上は、息子さんの小学校の遠足の目的地だったそうです。
静内方面に見える丘は、真歌の丘です。
下から歩けば30分ほど、太平洋を一望できる絶景がこころを満たしてくれました。
たまたま天気続きで、牧草の刈り入れが終わったあとでした。
そしてここは、宮本輝「優駿」の映画の撮影の舞台となった放牧地。
映画のロケはこの丘の下の方で行われたそうです。
「オラシオン」と名づけられた1頭のサラブレットが、
はるか、東京競馬場のターフへペガサスになって羽ばたいていくようです。


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野坂牧場さんとは1頭の馬が縁で親交を持たせてもらっております。
年間3,700頭余りを生産し、他の牧場への預託の繁殖を含めれば生産界の60%以上が、
巨大コングロマリットの社台グループの生産馬です。
車に話を例えれば、60%以上をトヨタが生産しているという話です。
独占禁止法もない強力資本の世界に、
残り30~40%のシェアを中小の何百という牧場が群がっているわけです。
家族牧場は野坂牧場さんでもナムラタイタンという重賞ホースを出しても、
個人馬主さんの支えがなかったら厳しい状況は打開できないそうです。
生産馬付加賞がへるばかりで・・・うちは生産した馬を売り切るしかないから・・・と本音を。
実際のところ、野坂牧場さんはクラブに馬を出せない。いや、出す勇気もないそうです。


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今年セレクションに馬が出るそうです。どうか馬が売れますように。
この子は、ネクストタイムの牝馬、ナムラタイタンの4つ下の当歳。
またまたサウスヴィグラスの牝馬です。中央で見かけたら応援してあげてください。
すぐ上もサウスの牝馬です。
時代にもがいて、弄ばれても、小牧場の生産者は未来を目指して生きている。
馬は牧場や、境遇を選んで生まれて来れない。人間と同じなんだ。
運命を開くのは自分だけ、それだけでもすごいことなのです。
今度は季節が違う、丘の上へ。またこさせていただきます。


さあ、帯広へ回って東京へ帰ります。北海道からの更新はこれで終わります。
今年も役場の皆様、牧場の皆様ありがとうございました。
来年、季節を変えて、違う北海道を見に来ます。再会できます日まで、お元気で。
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by finestable | 2013-07-05 04:39 | 競馬 | Comments(0)